秋のお茶会に丁度良い御軸です。色鮮やかな紅葉（もみじ）を中心に、いわゆる秋の風情『吹き寄せ』を描いた金地短冊を掛軸に仕立てられた瀟洒な作品です。箱は共箱ではございませんが蓋表に『吹よせ　清曠筆』と書いてあります。近くで観察すると表装下地に若干のシミが確認できますが、短冊自体の状態は良好です。作品が描かれてから約150年経っておりますので、経年変化があることはご承知おきください。状態は写真でご確認ください。

長さ146㎝　幅24.8㎝（表装を含む）

▢岡島清曠（おかじませいこう）
生年不詳～明治10年(1877)
絵師。名は士願。字は素竹。加州金沢の人。京都に住す。画法を横山清暉に受け、人物花鳥を能くす。京都の画家都名処捃玉集、坤巻に双林寺西行庵図を描いている。明治10年10月16日没、享年55、鞍馬口干菜寺に葬る。

【参考文献】
茶の湯の銘　淡交社
茶道大辞典　淡交社
大日本書画名家大鑑　第一書房

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